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今夜は、「飛行機雲」について書いてみようと思います。飛行機雲は、広い意味で3種類あるんです。以下の写真はすべて、2006年8月5日(土)に航空自衛隊千歳基地にて開催された「千歳基地航空祭」の会場で撮影したものです。
ときどき、こんな飛行機雲を見かけますね。空を見上げて、これを「飛行機雲だ」と思っている方は、もちろん正解で、狭い意味でも「飛行機雲」です。
一般的に物が燃えると、燃えカスと二酸化炭素と水蒸気ができることは、小学生のときに習いました。飛行機はエンジンを使って飛んでいることは、ご存知のとおり。エンジンは燃料を燃やして動力を発生させていることもご存知のとおり。だから飛行機が飛んだ跡には、燃えカスと二酸化炭素と水蒸気が残るわけです。
ジェット旅客機が巡航する高度は、高度1万メートル前後で、気温はマイナス40℃以下になります。エンジンから出た排気ガスに含まれる水蒸気は、一気に冷やされて小さな氷の粒になります。この連続体が雲になって見えるのが上のような飛行機雲です。
理論的には、プロペラ機だってエンジンを使っているわけですから、飛行機雲はできるはずです。とは言うものの、飛行機がそのとき飛んでいる高度やそのときの周りの温度・湿度、空気の流れなど、様々な条件がそろって発生するものなんだそうです。
写真は、航空祭の会場から空を見上げたら、飛行機雲を残しながらたくさん民間機が飛んでいたので、そのうちの1機(ボーイング747)を撮影したものです。
次に、飛行機の翼の先端から出るような飛行機雲です。戦闘機が好きな方にとってはおなじみですね。
なぜかを書くとえらく長文になりますので省きますが、飛行機の翼の先端では、温度や気圧が下がります。湿度が高いときは、翼の先端あたりの空気が飽和水蒸気量の限界を超えてしまい、空気に溶け込めなくなった水蒸気が雲となって連続して現れるのです。
夏の湿度の高いときに戦闘機などが急激な機動飛行を行うと、写真のような飛行機雲ができます。また雲の低い日のような湿度がとても高い日は、旅客機の翼でも見ることができます。この飛行機雲は、専門用語では「ベイパー」(vapor:蒸気、臨界温度以下の気体の意味)と言います。ベイパーが発生した空気の湿度や気圧は、通常はすぐに元に戻りますので、ベイパーはまた空気に溶け込んでしまいます。このため長く見え続けることはありません。
写真は、航空自衛隊のボーイング F−15J です。F−15の機動飛行は、航空祭で一番胸が躍ります。
最後が、曲芸飛行なんかで見ることができる飛行機雲です。オリンピックの開会式では、定番になっています。
これ、みなさんご存知だと思いますが、人工的に作った「煙」です。専門用語でも、そのまんまで「スモーク」と言います。スモークの作り方は様々ですが、ジェット機による曲芸飛行の場合は、エンジンの排気口近くに油を霧吹きして、排気ガスの高温でくすぶらせることにより作るのが一般的です。煙ですから、狭い意味では「飛行機雲」ではありません。作りたいときに作れるものです。じゃなきゃ、見せ物になりませんね。
写真は、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」(正式には「第11飛行隊」と言います。)を撮影したものです。ブルーインパルスが参加する航空祭では、どこでも一番の目玉になっているはずです。実際に自分の目で見たことない方は、ぜひ一度見てみることをオススメします。天候により演技科目もいろいろあるのですが、条件が良ければとにかく「すごい」の一言です。綺麗で壮大で、拍手拍手ですよ。
テーマ:雑学
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